オメガは170年以上も歴史のある高級時計ブランドです。
しかし今日のように有名になったのは、スピードマスターモデルが「宇宙へ飛び立った」ことで莫大な広告宣伝効果得て、ブランディングイメージも飛躍的に上がったからでしょう。

しかしながら、オメガは時計ブランドとして、すべての時計メーカーの先陣を切ってきたという事実があります。

製造初期における量産化、分業体制での生産、19工程と生産ラインの確率、機械式ムーブメントの開発、コーアクシャル機能の開発などなど、多くの発明があります。

これはロレックスにもまったく負けていないどころか、勝っている部分です。しかし世間のイメージはどうしても、高級時計といえばロレックスであり、通な人だけがオメガの名前をやっと上げる、そんな感じだと思います。

実はその影響は、冒頭に述べた「宇宙に行った」ことが遠因となっているようなのです。
あまりに急激に、スピードマスターとオメガの名前だけが拡散してしまったために、実がついて来なかったのです。つまりは高級時計の悲哀か、有名になったわりに実際にそれを手に取って装着する人は増えなかったのです。

何が起きるかというと、これはテレビなどで紹介されて一時的に爆発的にお客さんが集まるものの、1か月も経たないうちに客足は以前よりも少なくなる現象=と同じことがオメガでも起こったんですね。

ブランドとしてのオメガが好きだった人(ラーメン屋の常連さん)は、大々的に有名になり過ぎてしまったために、自分が大切にしてきた感覚が陳腐化されたように感じ、逆に嫌いになってしまうようなものです。

ロレックスのように複数のモデルがあり、それぞれのモデルにストーリー性がある場合とは違い、オメガのそれは一面的で急激に注目され過ぎたために、時計ブランドとしてもメーカーとしてもマイナスのイメージを負う部分もあったと言えます。

オメガが世界に誇る高級腕時計ブランドであるのは間違いありませんが、その歴史にはいろいろ紆余曲折があるという訳です。