クロノグラフの開発で知られるブライトリングは、1884年に創業以降、次々と革新的な業績を積み上げてきました。計器としての時計製作をモットーに、初代のレオン・ブライトリングが精密機器製造工房から出発させたブライトリングは、1915年、2代目のガストンの時代に世界で初めて腕時計のクロノグラフを生み出しました。さらに、3代目のウィリーの時代には、2個のボタン操作で、スタート・ストップ、リセットを行う現在では一般的なクロノグラフの機構を開発しました。また、航空業界とも密接な関係を築き上げ、ブライトリングは、コクピットに搭載する計器の先駆者としても名を博しています。

1942年、世界初の回転計算尺を備えたクロノグラフである「クロノマット」を発表、さらに1952年には、航空計算尺を備えたクロノグラフ「ナビタイマー」を発表しています。当時の航空業界は、現在とは異なり、まだまだ管制システムが発展途上で、ハイテク計器も少なかったのですが、そんな時代にあって多くのパイロットがブライトリングの時計をフライトに活用していたのです。

現在、ブライトリングは「クロノマット」「ナビタイマー」を主軸としながらも、多彩なバリエーションを展開しています。ダイバーズウォッチとして伝説とも呼ばれる腕時計を現代に蘇らせた「スーパーオーシャン」や、自動巻きクロノグラフのムーブメント「01」を搭載したモデルなどがその例です。

ただ、そんななかでも、多くの人がブライトリングの名を聞いて思い浮かべるのが「ナビタイマー」です。最初のモデルが発表されたのは1952年ですが、世界初の航空計算尺クロノグラフを搭載した「ナビタイマー」は、飛行機を操縦するパイロットにとって不可欠な計算機能を備えていたため、初代モデルにしてすでに世界パイロット協会の公式時計として採用されました。1985年には、その最初のモデルを復刻した「オールド・ナビタイマー」を発表してオールドファンを喜ばせたりもしました。現在の「ナビタイマー」は、さまざまなバリエーションのモデルが製作されており、相変わらず腕時計ファンから高い人気を集めています。