1860年に創業、150年以上の歴史を誇るスイスの名門時計メーカーがショパールです。時計師ルイ・ユリス・ショパールが創業者で、彼のイニシャルである「L.U.C」を文字盤にあしらった時計は、当時すでに北欧、東欧、ロシアなどでたいへんな人気を博しました。ルイ・ユリスの孫のポール・アンドレが1937年にジュネーブに本社を移転してからは、高級時計ブランドとしてインターナショナルに事業を展開しました。

ところが、ショパール家は跡取りが途絶えてしまい、1963年には、宝飾と時計製造を営んでいたドイツのショイフレ家に経営が譲られることになりました。これが大きな転機となり、以降、ショパールの時計は豪華なジュエリーをあしらったラグジュアリーウォッチとして名を確立することになります。

ショパールの代表作といえば、1976に誕生した「ハッピーダイヤモンド」です。その名の通り、文字盤の周りをダイヤモンドが動き回るという豪華な時計です。また、イタリアのクラシックカーレース「ミッレミリア」のスポンサーを、1988年から務めるようになり、車とレースにちなむスポーツウォッチをコンスタントに発表しています。

1990年代からは、自社ムーブメントの開発に力を注ぎ、1996年には「L.U.C 1.96」という完全自社製のムーブメントを開発しました。これは、マイクロローターを採用した薄型自動巻きのムーブメントで、ジュネーブシールとCOSCクロノメーターの両者から認定された高品質かつ高性能の機械式ムーブメントです。これを搭載した最初の腕時計が「L.U.C 1860」で、1997年発表のこの時計以降、自社一貫生産メーカーとして本格的な歩みを始めました。

その後もショパールは、クロノグラフ、トゥールビヨン、パーペチュアルカレンダー、GMTなどの複雑機能を搭載したムーブメントを続々と発表しています。今では、高級機械式腕時計の分野では、徹底的に品質を追求する実力派のブランドとして、ショパールの名は確固たるものになっています。