時計のリューズは様々な役割を持つ部品です。一般的な時計では、時刻を合わせる際に操作しますが、カレンダー付きのモデルでは日付の変更もリューズが担います。また、機械式時計ではゼンマイを巻き上げるときに使用するため、どのような時計にも欠かせない部品と言えます。ロレックスのモデルにもリューズは取り付けられており、時間や日付を変更する際に操作します。しかし、一部のモデルは少々構造が特殊なことをご存じでしょうか。

ロレックスの時計は耐久性が高いのが特徴と言えます。その堅牢性に一役買っているのがリューズであり、構造が少し複雑なのです。一般的な時計のリューズは、内部の歯車やバネと直接繋がっており、数個のパーツで構成されています。ねじ込んだり引いたりすることで、例えば針を動かす歯車や日付を動かす歯車など、噛み合う歯車が切り替わるようになっています。構造はとてもシンプルなのです。

一方、ロレックスが開発したオイスターケースのリューズは、高い防水性能を実現するために二重、あるいは三重の構造になっています。それぞれツインロック・トリプロックリューズと呼ばれており、10個程度の部品で構成されています。通常のリューズと比較して部品数が多くなっている関係で、オーバーホールには相応の技術力が求められます。しかし、二重・三重構造のおかげで高い密閉性能を実現しています。

他のロレックスの防水タイプのモデルでは、主にねじ込み式が採用されています。ねじを緩めると時計の操作が可能になる構造で、スプリングやパッキンなど、数個の部品から構成されています。ただし完全防水になっている訳ではなく、リューズを緩めたまま水に浸けてしまうと故障のおそれがあります。操作後に閉め忘れてしまうだけでなく、引きだそうとして内部の部品が破損、あるいはリューズ自体が取れてしまうこともあるのです。特に通常のリューズに慣れている方は注意しておきましょう。