非常に優れた防水性能を実現したロレックスのオイスターケースは、マリンスポーツを楽しむ世界中の人々から支持を集める、同社の代表作にもなりました。しかし、その後も防水性能へこだわり続け、改良を進めていったのです。ロレックスが徐々に技術とノウハウを蓄積していく中、更なる防水性を求めるユーザーのニーズが年々高まっていきました。

第二次世界大戦の混乱から立ち直りつつある1953年、突如ロレックスが発表したモデルが「サブマリーナ」です。世界初の本格的ダイバーズウォッチとされており、それまでダイビングを楽しんできた方にとって、正に理想とも言える時計でした。オイスターケースの開発と、長年のノウハウで培った技術を取り入れ、100mの防水性能を実現しています。1960年代には、水深1万mを超える深海でも動くことが判明され、同モデルの防水性能の高さが証明されています。

1953年に誕生以降、サブマリーナはロレックスを代表するスポーツウォッチとなりました。様々なスポーツウォッチを展開する中で、常に売り上げ上位をキープするなど、人気の高さが伺えます。その後も何度か改良が続けられており、1980年代には防水性能が100mから300mへと変更され、更に強固な造りへと進化しています。

しかし、単に防水性能が高いだけではありません。ベゼルは逆回転防止装置が搭載され、温度変化や磁気に強い素材を採用するなど、ダイバーズウォッチに求められる実用性と耐久性を実現しているのです。ケースも他のモデルより大型で、海中での視認性も高められています。

また、サブマリーナはヴィンテージモデルの多さも有名です。特に赤サブ・黒サブと呼ばれる2つは希少価値が高く、コレクター垂涎のモデルとなっています。中古時計市場でも滅多に見かけることがなく、たとえ出回っても非常に高額な値段で売買されています。ロレックスのコレクターにとっては、ヴィンテージ・サブマリーナの入手こそが究極の目標とも言えるでしょう。