ロレックスには様々な代表モデルが存在します。しかし代表モデルとは何かを質問した際、実は人によって挙げるモデルが異なります。例えばオイスターケースやデイトジャストを挙げる方もいれば、エクスプローラーを挙げる方もいます。他の高級時計メーカーよりも代表と呼べるモデルの種類が多く、どれも人気が高いことが理由になっています。

このような事情を抱えるロレックスですが、モータースポーツや未来的なデザインが好きな方から支持を集めるモデルがデイトナです。非常に古くから存在するロレックスの代表コレクションで、デイトナを持つことが一種のステータスと考える方もいるほど根強い人気があります。特に男性にとっては、男心をくすぐられるデザインが魅力と言えるでしょう。

デイトナが誕生したのは1963年です。当時の日本は高度経済成長期で、世界へ目を向けると、アメリカと旧ソ連が宇宙開発競争を繰り広げていた時代でした。宇宙開発の幕開けとも呼べる時代に、彗星のごとく登場したモデルがデイトナなのです。キャリパーには各種ダイヤルを搭載、時刻表示が3分割された文字盤など、当時の時計の概念をくつがえした、未来的なデザインが大きな話題を呼びました。

また、デイトナには唯一ロレックスでクロノグラフが搭載されています。クロノグラフはストップウォッチのことで、18世紀に時計技師であるジョージ・グラハム(クロノグラフの父)が考案しました。時計の複雑機構の一つとも言われますが、デイトナに搭載されたものは非常に精度が高く、その機能に魅了された人々も少なくありません。

ロレックスのデイトナは、その後様々なモデルが作られました。70年代を契機に自動巻きへと移行しましたが、それ以前の旧モデルは非常に高値で取引されています。しかし、基本デザインは初期からほぼ変わっておらず、年月を経ても色あせることのない未来的なデザインは、古くささを感じさせず、時代を問わずに使えます。デイトナは誕生以降、ハリウッドスターや財界人など、多くの著名人が愛用しています。