ロレックスは様々な高級時計を作り続けています。世界中にコレクターやファンがいますが、いつ頃設立されたのか、誰が創業したのかなど、歴史をご存じでしょうか。世界最古の時計メーカーは、スイスのジュネーブに本社があるヴァシュロン・コンスタンタン(1755年創業)ですが、ロレックスも100年以上の歴史を持ち、様々な革新的技術を世に生み出しました。

1905年、イギリスのロンドンに時計の販売を専門とする「ウィルスドルフ・デイビス社」が立ち上げられました。現在に至るロレックスの前身で、創立者はドイツ人のハンス・ウィルスドルフです。彼は24歳という若さで起業し、当時の時計業界に大きな革新をもたらしたのです。

20世紀初頭はまだ懐中時計が主流の時代で、あくまでも時間を知るための道具に過ぎず、かつ精度も確かなものではありませんでした。しかし、ウィルスドルフは1907年に本社をスイスへ移転、翌年にはブランドである「ロレックス」を立ち上げたのです。そして製造を開始し、1910年には腕時計で世界初めてとなるクロノメーター認定を取得しました。この認定はスイス公認であり、首や腰からぶら下げる懐中時計が当たり前だった当時の時計業界を揺るがすものとなったのです。

その後、ロレックスは攻勢を強めていきます。1914年には、イギリスにあるキュー天文台よりA級証明書が与えられ、26年には高い防水性能を誇るオイスターケースを開発しました。この開発により、ロレックスの時計はダイバーからも高い評価を得るようになったのです。当時のロンドンの記者によって、オイスターケースの時計を装着したドーバー海峡の横断遊泳もされています。

更に、1931年に生み出されたパーペチュアルは、現在に至る機械式時計の基礎となっている技術です。ロレックスが作り出した技術の中でも最高峰とまで言われ、自動巻きの機械式時計には欠かせない機構となっています。ローターが360度自由に回転する構造は、手動巻きが主流だった機械式時計に大きな変革をもたらしました。