ジャガー・ルクルトは、スイスのル・サンティエに本拠を置くブランドで、1833年創業という高級時計ブランドのなかでも最古参の一つです。これまで何百という発明と、千を超えるキャリバーの開発で知られています。世界最小のキャリバー、世界一の複雑時計、半永久的に動き続けるタイムピースなど、伝統的な技術と革新的な技術の粋を集めたブランドとして、高級スイス時計のなかでも脚光を浴びる存在です。

ジャガー・ルクルトの腕時計では、反転式ケースの「レベルソ」、スポーツウォッチの「マスターコンプレッサー」シリーズなどが、デザインと機能の両面で支持されています。ミニッツリピーターやトゥールビヨンなどの複雑機能の分野でも、その先進性は際立っており、これらから、機構やムーブメントの開発力・製造技術が極めて高いことがうかがえます。スイスでも数少ない自社一貫生産メーカーとして、常に称賛を得てきたブランドです。

そんなジャガー・ルクルトの特性が遺憾なく発揮されたのが「デュオメトル・クロノグラフ」です。時計とクロノグラフが左右対称に配され、6分の1秒計とパワーリザーブ表示のある手巻き時計ですが、時計とクロノグラフが別々のメカニズムで動くという画期的な技術を備えています。クロノグラフとはストップウォッチの機能を搭載した時計のことですが、一般的な時計では通常、時計機能と計測機能で同一のゼンマイから動力を得る仕組みになっています。それを、この「デュオメトル・クロノグラフ」ではそれぞれ独立させ、2系統からなる動力によって動かしています。このおかげで、余分なエネルギーロスが解消され、精度も飛躍的に向上しました。また、時刻表示とクロノグラフの計測部が左右にシンメトリーに配されたことで、時刻の読み取りやすさや美観も高まっています。

独創性の点では、「マスター・コンプレッサー・エクストリーム・ラボ」もジャガー・ルクルトの代表作として数えられるでしょう。機械式ムーブメントに不可欠だったオイルを必要としないオイルフリー・ムーブメントは、機械式時計の歴史が始まって以来の革命ともいえる技術です。